ボーナス返済の利用についてはどう考えたらよいでしょうか?
近年は、特に以前よりもボーナスが企業の業績に左右されるようになっていますし、また、年俸制を導入する企業が増加している背景などから考えましても、住宅ローンを組む際に、過度にボーナスに頼った返済プランを立てるのはリスクが高いと思われます。
よって、住宅ローンを組む際には、ボーナスに頼りすぎた返済プランというのは避けた方が無難です。
安心したゆとりある返済にするには、「毎月の返済」で賄えるくらいの返済プランにすることが大切です。
もしボーナス払いをする場合にはどのくらいの割合がよいのでしょうか?
一般的には、金融機関の住宅ローンにおけるボーナス払いというのは4〜5割くらいまでとなっているのですが、ボーナス払いの割合を大きくすると、毎月の返済が楽な反面、当然ボーナス時の負担は大きくなってしまいます。
ですから、返済プランとしては、あくまでも基本は「毎月払い」で、ボーナス払いは多くても2割程度までとしておくと、安心できるゆとりのある返済となるでしょう。
ボーナス払いを利用すると具体的な支払額・総返済額はどうなるのですか?
具体例として、借入金額3,000万円、金利3%、期間35年とした場合の概算で見てみたいと思います。
このケースで「ボーナス返済なし」と「ボーナス返済50%」を比べますと、「ボーナス返済50%」の方は、毎月の返済額が半分程度になるのですが、ボーナス月はおよそ4倍ほどの返済額になり、さらに総返済額も高くなっています。
これを考慮すると、仮に住宅ローンを組んだ当初にボーナス併用を利用したとしても、繰り上げ返済時にはボーナス返済から充てていくなどの工夫をしていくことも大切になるということがいえます。 |