教育費や老後を考えた場合、住宅ローンの選択はどのようにしたらよいのでしょうか?
子供一人を育てるには約2,000万円ほどかかるといわれていますから、住宅ローンを考えるときには、その返済についてだけでなく、子供の教育費や老後資金についても考えなくてはなりません。
理想的な住宅ローン選びとしては、子供がまだ小さいというご家庭のケースでしたら、中長期の安定した返済やライフプランの変化への柔軟性に重点を置きたいところです。
ちなみに、教育費の場合には、フロー部分とストック部分の両面からの手当てが必要になります。
よって、返済可能額から将来のフロー分の教育費をマイナスした金額を返済可能額とし、その条件で借りられる住宅ローンを選択するようにします。
中長期の安定した返済に重点を置く場合には具体的にはどうなりますか?
現在の金利は大変低くなっていますが、住宅ローンは低金利であればどれでもよいというわけにはいきません。
ですので、たとえば次のようなポイントについて、返済していく全期間でみた場合の総負担額を考慮して検討する必要があります。
■金融機関の対応
■抵当権設定費用の負担の有無
■団体信用生命保険料は金利込みなのか
■保証料はかかるのか
■繰上返済や金利変更の際の手数料
■事務手数料の金額...etc
ちなみに、子供が小さいご家庭のケースでは、今後生活費や教育費が増大していく可能性が大きいですから、短期で低金利のものよりは中長期でより安定した返済が可能なものを選んだ方がよいと思われます。
ライフプランの変化に柔軟に対応した住宅ローンを選ぶ際のポイントは?
子供の成長とともに生活費も増大していきますから、住宅ローンはこのような家族のライフプランの変化に柔軟に、また機動的に修正できるものであることが重要です。
ですから、具体的には次のようなところにポイントをおいて住宅ローンを選択するようにします。
■繰上返済の使いやすさ
■最低限度額
■返済スタイルの変更
■変動から固定への金利タイプの変更のしやすさ、またはその手数料
■返済が滞ったときの救済制度 |