頭金ゼロの住宅ローンを組もうと思っているのですが大丈夫でしょうか?
近頃、提携ローンなどを利用した頭金ゼロの住宅ローンも多くなってきましたので、理屈の上では頭金ゼロで住宅ローンを組むことはできます。
ただし、もし頭金ゼロで住宅ローンを組む際には、金融機関のローン審査と返済計画には注意が必要です。
金融機関のローン審査では、どのような注意が必要になるのですか?
フラット35もそうですが、一般的に金融機関の住宅ローンというのは、物件価格の80%が融資の上限になっていますので、そのような金融機関ですと、頭金がゼロでは初めから審査に通りません。
また、借入額が大きくなるほど返済比率も高くなることから当然審査が厳しくなります。
仮に頭金ゼロで住宅ローンが組めたとしても、担保不足から保証料が高額になるなどして、諸経費が余計にかかるケースもあるので注意が必要になります。
100%ローンを組む際にはどのくらい現金を用意しておけばよいのですか?
100%ローンを実施している金融機関では、事務手数料や登記費用などの諸費用について、物件価格の1割程度が現金で必要になります。
よって、頭金ゼロで住宅ローンを組もうとお考えの方でも、その程度の現金は準備しておくようにしたいところです。
頭金ゼロの住宅ローンを組む際の返済計画における注意点とは何ですか?
一般的に新築物件というのは、購入と同時に物件の評価価値が2割程度下落するといわれていますので、頭金ゼロで住宅ローンを組んだ場合には、「物件の時価<住宅ローン残高」という状態が長期間続くことになります。
これですと、例えば、売却や借り換え、住み換えをしようと考えた場合、住宅ローンが残ってしまう可能性がありますので注意が必要になります。
ですので、頭金ゼロで住宅ローンを組む際には、次のようなライフプランの変化にも対応できるということを確認しておくようにしたいです。
■車の買い換え
■将来の教育資金
■住宅のメンテナンス
■金利の上昇...etc |