貸出金利の種類・特徴について
貸出金利には、各金融機関が取り扱う「上限金利設定型」「固定金利期間選択型」「変動金利型」「フラット35」と住宅金融支援機構の金利がありますが、それぞれ次のような種類・特徴があります。
■「上限金利設定型」の金利
各金融機関が取り扱う「上限金利設定型」の金利というのは、変動金利であるけれどあらかじめ上限金利が決められているタイプのことをいいます。
このタイプは期間内に金利が急激に上がったとしても、上限金利以上には上がらない仕組みとなっています。
■「固定金利期間選択型」
各金融機関が取り扱う「固定金利期間選択型」の金利は、金融市場でのデリバティブ手法(資産の価格変動リスクを回避する方法等)によって各金融機関が独自に決定します。
ちなみに、利率は適用期間によって異なりますが、一般的に長期であるほど利率は高くなります。
■「変動金利型」
各金融機関が取り扱う「変動金利型」の金利は、一般的には、各金融機関の長期基準金利+0.5%を基準にしています。
■「フラット35」
各金融機関が取り扱う「フラット35」の金利は、証券化によるコストなどを見ながら各金融機関が独自に決めます。
具体的な計算式は次のようになっていて、毎月上旬に住宅ローン金利として発表されます。
住宅ローン金利=X+Y+Z
・X ⇒ 投資家に支払う利息(市場の需要によって決定)
・Y ⇒ 住宅金融支援機構が事業運営するための費用
・Z ⇒ 民間金融機関の受取額相当(管理・回収にかかる費用)
■住宅金融支援機構の金利
住宅金融支援機構の金利は、機構の証券化支援業務により各民間金融機関において採用された「フラット35」の金利を調整して、毎月上旬に金利が発表されます。 |